2017年08月11日

納涼!日本の夏、着物美人

戦前の婦人雑誌のスクラップ帳より、涼し気な夏の和服女性の画像を選んでみました。

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汗いつぱいになつていらつしやつたお客様に、直ぐに、氷を扇風機をと、大騒ぎしておもてなしするよりも、見たゞけでも涼しさうなお客間に、お通しゝて、暫時お待たせする方が、どんなにおよろしいでせう。

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「レート白粉(おしろい)」の広告。楽しそうな満面の笑みがイイですね〜

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アレカヤシの爽やかなトロピカル感と和服の取り合わせがエキゾチックでお洒落な雰囲気ですね。

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戦前の広告とは思えない力強く大胆で現代的なグラフィックデザインですね。

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縁側と団扇。ザ・日本の夏!といった感じですね。

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海からお帰りの皆様のクリームです!

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『先日の、お花の會には、お見えになりませんやうでしたが、どうか遊ばしまして?』主人は、巧みに話題を作つて、お客様に暑さを忘れさせます。お客様のお話を、妨げないやうに、何氣なく扇いで上げるのも、主人の優しい心遣ひです。

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水まきをする熱海芳枝(女優、歌手)。
タグ:着物 古本
posted by 八竹釣月 at 06:14| Comment(0) | 古本

2017年07月11日

おかしなひらがな

今回は先日古本市で見つけたイタリアで復刻された18世紀フランスの百科事典「Encyclopédie di Diderot e d'Alembert」という本をご紹介します。イタリアで復刻されたので書名はイタリア語ですが、直訳すると「ディドロとダランベールの百科事典」となります。フランスの美術批評家ドゥニ・ディドロ(Denis Diderot 1713〜1784年)と、同国の哲学者、数学者、物理学者であるジャン・ル・ロン・ダランベール(Jean Le Rond d'Alembert 1717〜1783年)による共同編集による百科事典で、この本は彼らの代表的な仕事として知られているようです。フランス語のオリジナルの原本のタイトルは『Recueil de planches, sur les sciences, les art libéraux, et les arts mécaniques, avec leur explication(科学、リベラルアーツ、工芸品などのコレクションと解説)』となっています。

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とにかく大きいです。400×270mmくらい、タブロイド新聞とだいたい同じ判型です。比較のために文庫本を置いてみました。


私が手に入れたのはイタリアのグラフィック・デザイナー、フランコ・マリア・リッチ(1937年〜)による編纂の復刻本で、1970年代に全18巻のシリーズで出されたものです。ゲットしたのは、このシリーズの2巻目です。

中身は18世紀の科学技術や工芸、伝統的な紋章などの図版が、百科事典らしく雑多にたくさん収められています。中でも目を引くのは中程のページに収められている世界各国のアルファベットで、アラビア語や中国語、はてはどこの異次元世界の言語か?と思うような見た事の無い文字まで、68ページに渡って紹介されています。

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紹介したい珍奇な図像はたくさんありましたが、とりあえず今回は日本の「ひらがな」が載っているページをご紹介します。よく見るといくつか間違いはあるものの、大筋では正確とも言える微妙な感じが、18世紀という時代の情報伝達のレベルを感じさせる興味深い図像だと思います。

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「Alphabets Japonois(日本語のアルファベット)」と題されたプレート。ひらがな、カタカナに並んで元になった漢字も添えられています。大筋合ってますが、ところどころ怪しい部分があって、そこがまた面白いところです。そもそも致命的なのは、この表の作成者が、ひらがなとカタカナが同じ漢字を崩して出来ていると勘違いしているらしいところですね。対応する漢字のところをよく見ると、ひらがなの元の字だったりカタカナの元の字だったりとマチマチです。表を作りながら、「いったい、どういう崩し方をすればこうなるんだ!」と混乱しながら作成したことでしょう。

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へんてこな文字をいくつか拾ってみました。草書体の日本語からアルファベット表を作成していますから、かなり苦労したのではないでしょうか。連綿(文字同士の繋がり方)によってさらに崩れた文字は日本人でも読解に苦労するほどなので、異国人が作成したわりにはけっこうがんばって解読してると思います。「ふ」とか「ゆ」など、はじめて外国人がひらがなを見たら、たしかにこんな感じに見えてもおかしくない気がしてきます。

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よく見ると「う」と「ん」が重複していますね。「う」も「ん」も実際の発音は、外国人からは似たように聴こえるのかもしれないので、こういう誤記の理由もそのあたりにあるかもしれないですね。

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「お」と「を」も重複しています。ここまで一致してると、表の作成者もさすがに気づいていながら作ってると思います。たしかにこれは日本人でも発音を区別しない事が多い文字なので、作成した人も混乱しながら「同じだろ!」と思いつつ作ったのでしょう。

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参考までに、現代の書道でも手本として参照されるかな草書の達人、紀貫之(872〜945年)の達筆な書です。こういう感じの文字が書かれた資料を、日本語をはじめてみる外国人が解読しようとすると、あのようなアルファベット表になるのは、ある意味当然の成り行きかもしれないですね。

18世紀というまだまだ世界が無限に広かった時代と、ヨーロッパという当時の世界最先端の学問、科学、技術を誇っていた人たちの目から見た世界というのは、なかなか興味深いものがあります。人間の文化はほんの百年遡っただけでもとたんに別世界ともいえるほどガラリと様相が変化していきますが、そういうとこが歴史の面白さですね。

12世紀あたりから続いて来た欧州の黒歴史、魔女狩りがようやく治まるのが17世紀後半なので、18世紀というと、そうした迷信の時代から科学の黎明へと脱皮を遂げる時代だったのでしょう。こうした百科事典が出版されるような科学と文化の発展が見られた時代でもあり、アメリカの独立宣言(1776年)やフランス革命(1794年)などもあったりと、新時代への変革に伴うエネルギッシュな熱気に満ちたものを感じる時代ですね。

話を戻して、今回の本についてですが、古本市では、この百科事典の2巻目しか置いてなかったので他の巻に何が載っているのか気になって調べてみました。そしたら、な、なんと当時モノのオリジナルの百科事典を全ページをスキャンしたデータがネット上にありました。恐るべしインターネット。

原本『Recueil de planches, sur les sciences, les art libéraux, et les arts mécaniques, avec leur explication』の全ページが無料公開されてました。
https://archive.org/details/fre_b1886824

今回ご紹介した妙なひらがなの該当のページはこちらです。
https://archive.org/stream/fre_b1886824#page/n951/mode/2up

毎回、こんなマイナーなものはさすがにネットに転がってないだろう、と思ってるものが当たり前のように転がってるのを目の当たりにすることが多いですが、まさしくネットの世界も「電脳コイル」の世界みたいに、どんどん現実世界と拮抗する底知れない世界に膨れ上がっているような錯覚を感じる昨今です。
posted by 八竹釣月 at 05:00| Comment(0) | 古本

2017年05月12日

図解・幼女お遊戯「タンタン狸」

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婦人雑誌『主婦之友』(昭和8年[1933年]12月号 発行:主婦之友社) より、可愛らしいおかっぱ幼女によるお遊戯「タンタン狸」の振り付け写真をご紹介します。「タンタン狸」というと、「風も無いのにぶ〜らぶら」でお馴染みのあの牧歌的な下品ソングを一番に思い浮かべてしまいますが、記事にある踊りの解説文を見ると解るように、どうもあの歌ではなさそうです。歌詞の語調からいっても、例の俗歌とは全く違う曲っぽいですね。まぁ、さすがにいたいけな幼女にあの俗歌を振り付けて踊らせるような企画が、普通の雑誌の記事として掲載されてたらびっくりですが。しかしこの謎の童謡「タンタン狸」ですが、ネットで調べても、あの下品な俗歌の事しかヒットしないので結局解りませんでした。

ちなみに下品な方の「タンタン狸」の曲は、なんと賛美歌の曲が元ネタになっているようです。どういう経緯でこの俗歌が生まれたのか気になる所です。

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posted by 八竹釣月 at 23:09| Comment(0) | 古本

2017年05月09日

台湾の小1国語教科書

古本市で見つけた台湾の小学1年生用の国語教科書をご紹介します。レトロタッチの可愛い挿絵がいい感じです。

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「国民小学 国語(一年上級学期)」国立編訳館 1978年
70年代後半から80年代にかけて使われてた教科書のようです。漫画っぽくなりすぎず、写実すぎない、この絶妙な「教科書っぽさ」のあるタッチ、どこか心地よい郷愁を感じます。


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はじめて小学校で習う国語教科書の最初のページといったら、やはり爽やかな朝日の絵は定番なのでしょうか。日本の尋常小学校の教科書にもこんな感じのものがありましたね。

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小学校低学年の教科書といったら平仮名ばかりというイメージがあるせいか、難しそうな漢字ばかりの台湾の小一の教科書をはじめて見ると、ちょっとしたインパクトを感じました。まぁ、あちらは平仮名片仮名は無いので当たり前なのですが、いきなり画数の多い漢字がてんこ盛りの小一教科書を眺めていると、なんとなくSF的な異世界感覚を感じます。台湾、香港、マカオで使われている漢字は、大陸本土で主流の簡体字(1950年に制定された画数を減らした漢字)ではなく、日本の漢字より画数の多い文字が多い繁体字です。同じ漢字でも微妙な差異があって面白みを感じます。

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漢字にはすべてフリガナみたいなものが付いていますが、これは注音符号(ボポモフォとも呼ばれる)です。ボポモフォは中国語の発音記号なのですが、主に台湾で使われているユニークな発音記号です。中国語の発音を表すのは、英語のアルファベットみたいな記号で表現したピンイン(拼音)が主流ですが、ボポモフォで中国語を学ぶのも通っぽくて面白そうです。

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「小小鳥兒」は「小鳥」という意味です。ある漢字をふたつ繰り返す単語って、なんとなく、いかにも中国語という感じがしますね。そういえば「娘娘(ニャンニャン)」とか見た目が可愛い単語で、響きも可愛らしく、つい純真な美少女を連想してしまいますが、調べてみたら実際は「女神」「母」「貴婦人」「皇后」などの意味のようです。そもそも中国語で「娘」という言葉は「女性」あるいは「母親」の意味で、「若い」とか「幼い」という意味はまったくありません。そのように、同じ漢字を使っていても意味が違う単語などを調べるのも楽しいです。そういえば諸星大二郎の漫画『諸怪志異』に「眼光娘娘」という道教の女神が登場しますが、たしかに少女ではなく母性を感じる利発な妙齢の女神として描かれてましたね。

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台湾独特の中国語の発音記号、ボポモフォだけで書かれたページ。別世界の絵本を見てるような不思議感覚がたまりません。どこかマトリックスに出てくる似非カタカナっぽいテイストで、異次元感覚をかき立てるユニークな文字ですね。

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posted by 八竹釣月 at 05:59| Comment(0) | 古本

2017年05月08日

1968年、春の少女服

昭和43年(1968年)発行の雑誌「主婦の友」付録「春の婦人・子ども服」より、可愛らしい少女服をご紹介します。

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タグ:少女 洋裁
posted by 八竹釣月 at 03:57| Comment(0) | 古本