2019年04月05日

【音楽】マルイ月トゥスヰート

桜の季節、ということで、最近よく聞いている細野さんの曲とか、なんとなくふと聞きたくなった懐かしのメロディなど、日本の曲をいくつか選んでみました。

るんるん細野晴臣「悲しみのラッキースター」
細野さんの作詞作曲のロマンチックなポップソング。細野さんのソロバージョンはアルバム「HoSoNoVa」からの曲ですが、先頃発表された細野さんのアルバム「Vu Jà Dé」では気鋭のシンガー青葉市子さんとのデュオが収録されていて、こちらも絶品! 最近アルバム「Vu Jà Dé」はよく聴いてます。

るんるんDip in the Pool「マルイ月トゥスヰート」
dip in the pool(ディップ・イン・ザ・プール)はファッションモデルの甲田益也子ボーカル、キーボードの木村達司作詞作曲、による主に80〜90年代に活躍したユニット。代表的な曲「Retinae」など、モダンなフレンチポップ風の都会的でファッショナブルな楽曲が話題を呼んだユニットです。「マルイ月トゥスヰート」は中でも好きな曲で、日本語の響きを生かしたお洒落で不思議な音空間が気持ちいいです。このPVも大好きで、月の神秘的な映像とクラシカルな自動車でのドライブ風景、様々に変わる甲田さんのファッション、背景の富士山や海など、絵に描いたようなパラダイス感がとても素敵ですね。

るんるんほたる日和「東京組曲」
ほたる日和(ほたるびより)は、早川厚史、渡辺啓太郎によるユニット。 この曲は、夢を抱いて東京に上京する青年の不安と期待の入り交じった複雑な感情を歌った歌で、自分もかつてそういうひとりだっただけに、とても共感しました。こうした東京への夢を歌った曲というと、他に美輪明宏の「東京」とか、長渕剛の「しゃぼん玉」なども名曲ですね。

るんるん鈴木ヒロミツ「愛に野菊を」
70年代の刑事ドラマ「明日の刑事」の主題歌。荘厳なコーラスと魂を感じる鈴木ヒロミツのボーカルが泣かせる名曲ですね。鈴木ヒロミツといえば、役者としても活躍しましたが、骨太ロックバンド「ザ・モップス」のボーカルとしてもイイ味出してましたね。吉田拓郎の名曲「たどり着いたらいつも雨降り」のロックなカバーなど、元祖サンボマスターともいうべき魂のこもった鈴木ヒロミツの力強いボーカルにシビれます。たまたまネットを徘徊してたら、この吉田拓郎の名曲「たどり着いたらいつも雨降り」は、もともと鈴木ヒロミツのバンド、モップスのために提供した曲らしく、最初は甘いラブソングだったものを男臭い歌詞に書き直した作品だと拓郎さん本人が語ってますね。

るんるん町田義人「戦士の休息」
角川映画黄金期の傑作「野生の証明」の主題歌。薬師丸ひろ子のデビュー作としても有名ですが、元自衛隊の特殊工作隊員(架空の部隊)だった高倉健がたったひとりでたくさんの戦車や戦闘ヘリに立ち向かうラストのスケール感が圧巻で、脂がのっていた全盛期の角川映画らしい作品でしたね。なんとなく「ひぐらしのなく頃に」のクライマックス、特殊部隊と主人公チームが戦うシーンを彷彿としますが、野生の証明のオマージュ的なものもあるのか気になる所です。まぁ、それは置いといて曲ですが、この主題歌もまた琴線に触れる泣ける名曲ですね。映画は1978年の公開のようで、歌詞も、まだこの頃は男臭いマンダムな男がカッコイイとされていた時代を反映している感じで、眠っていた男の本能をくすぐるところがあり、惹かれますね。

るんるんスピッツ「ロビンソン」
いつまでも色あせない名曲ですね。My Little Loverの名曲「NOW AND THEN〜失われた時を求めて〜」と合わせてときおり聴きたくなる曲のひとつです。夢とロマンと、ちょっぴり切ない感じや、ノスタルジックなムード感を、キャッチーで素直なアレンジで聴かせてくれるバランス感など、とても完成度の高い作品ですね。「ロビンソン」という曲名は、有名な例の無人島漂流記の小説の主人公「ロビンソン・クルーソー」からきているという話を昔聞いた覚えがあるのですが、念のため調べてみると、草野マサムネさんがタイに行った時に印象深かった「ロビンソン百貨店」が由来で深い意味は無いというのが真相らしいようですね。音楽に限らず、名作ってけっこうそういった深い意味のない思いつきの部分が結果的に印象深いものになっている事がよくありますね。そういえば、バンド名の「スピッツ」も、最初は女の子バンドみたいなネーミングだなと思ってたのですが、ついでに調べてみたら実際はそうした可愛い子犬の名前以外に、ドイツ語で「尖っている」「辛辣な」という意味の単語だということも意識したものだそうで、そもそも最初はパンクバンドだったらしく、バンド名のほうはけっこう深い意味があるようですね。

るんるん神聖かまってちゃん「そよぐ風の中で」
傑作「ロックンロールは鳴り止まないっ」をはじめて聞いた時は新鮮な衝撃でしたが、その後の活動を見てもあの曲は一発屋ではなく、ちゃんと才能の裏打ちがあって生まれた曲だったんだなぁと感じます。この曲も好きな曲で、の子さんの無邪気な邪気を感じる作詞とキャッチーな曲調とピュアなヴォーカリゼーションは見過ごせない魅力を感じます。演奏も、キーボードがすごく気持ちいいバンドですね。

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タグ:音楽 邦楽
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2019年02月21日

【音楽】郷愁の60年代ミュージックフェア

深夜のコーヒーブレイクに合いそうな60年代前後のパラダイスな感じの洋楽のレトロサウンドを選んでみました。



るんるんMel Torme「Puttin' On The Ritz」
るんるんKenny Ball and his Jazzmen「Puttin' on the Ritz」
「Puttin' on the Ritz(踊るリッツの夜)」は、たまに無性に聴きたくなる曲のひとつです。80年代にTACOが歌って大ヒットしましたが、元は1930年に作られたミュージカルの楽曲だそうで、TACOの曲はそのカバーです。私もTACOのカバーで知ったクチですが、この曲もいろいろなアーティストがカバーしていて、とくに大好きなのはメル・トーメの超シブいカバーです。またインストではケニー・ボールのハイテンポでグルーヴィーなジャズアレンジも大プッシュです!「踊るリッツの夜」は、陽気な中に何かミステリアスな雰囲気があって惹かれますね。メロディは全然違いますが「ホテル・カルフォルニア」に通じる不思議な余韻がたまりません。歌詞自体は、「憂鬱な気分で何をしたらいいか迷っているなら、いっそのこと思いっきりお洒落してリッツ(英国にある超高級ホテル)でパーッと遊びまくろうぜ!」という感じで、とくに妖しいものではないのですが、やはりTACOのPVの怪し気な印象の影響でしょうか。



るんるんDamita Jo「I'll Save The Last Dance For You」
邦題は「ラストダンスは私に」です。越路吹雪のカバーなどで日本でもお馴染みの懐メロですね。オリジナルはドリフターズ(全員集合のほうではなく、米国のコーラスグループのほう)の楽曲で、リンク先はダミタ・ジョーによるカバーです。越路吹雪のイメージで、てっきりエディット・ピアフとかのシャンソンがオリジナルかとずっと思ってましたが、ドリフターズのオリジナルを聴くと当たり前ですがちゃんと60sアメリカ音楽っぽくて逆に新鮮です。



るんるんThe Three Suns「A Summer Place」
るんるんThe Ventures「A Summer Place」
1940〜60年代に活躍した米国のバンド、ザ・スリー・サンズによる、映画「避暑地の出来事(A Summer Place)」のテーマ曲のカバーです。お馴染みの映画音楽の定番曲で、心地いい郷愁感に浸れる名曲ですが、映画のほうは未見です。パーシー・フェイス・オーケストラのバージョンが有名ですが、スリー・サンズのヴィンテージ感あふれるアレンジもなかなかに雰囲気あって素敵です。ベンチャーズのカバーもトロピカル感がハマっていてこちらもイカス!



るんるんJulie London「Evenin'」
るんるんJulie London「You'd Be So Nice To Come Home To」
ジュリー・ロンドン(1926-2000)は米国の女優、シンガー。「You'd Be So Nice To Come Home To(帰ってくれれば嬉しいわ)」や「クライ・ミー・ア・リヴァー」などが主なヒット曲ですが、お気に入りのアルバム「Send for Me」に収録されている「Evenin'」など、モンド感のあるセクシーな感じの曲も素敵ですね。



るんるんSkeeter Davis「Dear Heart」
るんるんSkeeter Davis「Fly Me To The Moon (In Other Words)」
スキータ・デイヴィスといえば永遠の名曲「The End of The World(この世の果てまで)」のイメージですが、たまたまスタンダード曲のカバー集を聴いてたらこちらもけっこういい感じでグッときました。フランス・ギャルの歌唱のようなあどけない感じの少女っぽさがあって可愛いですね。



るんるんThe Four Lads「Grandfather's Clock」
ザ・フォア・ラッズは1950〜60年代に活躍した4人組のカナダのコーラスグループ。曲は童謡としても親しまれている「大きな古時計」です。オリジナルは米国のヘンリー・クレイ・ワークが作詞作曲した1876年の大ヒット曲だそうで、そういえば平井堅のカバーでもこの前ヒットしてましたね。といいつつ、平井バージョンがヒットしたのは2002年のようですから、もう17年も前になるんですね。時の経つの早過ぎ!日本でも馴染みの曲ですが、日本語バージョンは原曲といくつか相違点があり、とくに印象的なのは曲中の百歳のおじいさんは原曲では90歳です。たしかに「百年休まずにチクタクチクタク」の部分は「90 years without slumbering,Tick, tock, tick, tock,」と歌ってますね。wikiよると、これは単純に日本語で訳した場合に百年のほうが曲に乗せやすいからという理由のようです。たしかに「90年休まずに〜」では語呂が悪いですね。

メモ関連サイト
「大きな古時計」英語&日本語歌詞

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画・ケイ・スミス(Kay Lovelace Smith 1923~) 60年代の米国の絵本「Beginner's Bookshelf」第1巻より
posted by 八竹彗月 at 02:46| Comment(0) | 音楽

2018年12月15日

【音楽】最近聴いてる曲

元気な曲から、ヒーリングな曲まで、最近聴いている曲の中からいい感じの音楽を気分で選んでみました。

るんるんSlade「Cum On Feel The Noize」
元気が湧いて来るパワフルな曲です。最近よく聴いてます。クワイエット・ライオットやオアシスのカバーでも知られるヒット曲「カモン・フィール・ザ・ノイズ」ですが、やはりスレイドによる1973年のオリジナル曲はプリミティブなパワーがあってイイですね〜

るんるんJimi Hendrix「Purple Haze」
るんるんJimi Hendrix「Sunshine Of Your Love」
激しい中に遊び心とかっこよさとサイケ感のあるフリーダムなギターの唸りにシビれます。このところなぜかジミヘンが無性に聴きたくなってきて、最近は仕事のBGMのジミヘン率が微妙に上昇中です。以前はアクが強過ぎる感じがして苦手だったんですが、最近ようやくジミヘンの良さが分かってきたみたいです。「パープル・ヘイズ」といえば、HIS(忌野清志郎&坂本冬美&細野晴臣のユニット)が和風にアレンジした「パープル・ヘイズ音頭」という曲がありましたね。「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」は伝説のロックバンド、クリームの名曲のカバーです。

るんるんNigel Kennedy「Fire」
るんるんNigel Kennedy「Transfiguration」
ナイジェル・ケネディは英国イングランドのヴァイオリニスト。「Fire」はオムニバスのジミヘンのトリビュートアルバム「Stone Free ( A Tribute to Jimi Hendrix )」からの曲で、ジミヘンの曲「Fire」をいい感じにアレンジしていて気持ちいい曲です。「Transfiguration」はナイジェル・ケネディの2010年のオリジナルアルバム「Shhh!」からの曲で、フリーキーで個性的な曲ながらも心地いいグルーヴ感のある面白い曲です。

るんるんBalanescu Quartet「Computer Love」
るんるんBalanescu Quartet「The Model」
バラネスク・カルテットはルーマニア出身のヴァイオリニスト、作曲家のアレクサンダー・バラネスクによる弦楽ユニット。オリジナル曲もユニークでかっこいい曲が多いですが、マイケル・ナイマンの弦楽四重奏曲の演奏や、今回ピックアップしたクラフトワークのカバー曲などもとてもいい感じですね。テクノの名曲も生楽器のアレンジが意外とハマっていて、なかなか聴かせてくれます。

るんるんGary Lewis & The Playboys「Green Grass」
るんるんGary Lewis & The Playboys「Sure Gonna Miss Her」
ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズは主に60年代に活躍したアメリカのポップ・ロック・バンド。いかにも60年代ポップスな夢のようなスウィート感のあるテイストが気持ちいいですね。

るんるんHoneydrippers「Sea of Love」
レッド・ツェッペリンのロバート・プラントの結成したバンド、ハニー・ドリッパーズによる80年代の大ヒット曲、「シー・オブ・ラブ」。てっきりオリジナル曲かと思ってましたが、1959年のフィル・フィリップス( Phill Phillips )による同名のヒット曲がオリジナルのようですね。郷愁感のある切ないロマンチックなムード感がたまりません。

るんるんSteven Geraghty「You Were There」
ゲーム史に残るであろう傑作「ICO」のサントラ「ICO~霧の中の旋律~ 」からの一曲。スティーブン・ジェラティは英国の少年合唱団「Libera(リベラ)」に所属していた歌手で、聴く者を神聖な天界に誘うようなその天使のようなけがれ無き歌声に癒されます。ICOの不思議な世界観と相まって、実に神秘的な味わいの楽曲に仕上がっていますね。

るんるんLibera「Air」
上でも触れたロンドンを拠点に活動している天使のような歌声の少年合唱団「Libera(リベラ)」、この曲はバッハの有名な名曲「G線上のアリア( Air on G String )」ですが、透き通った少年たちのコーラスによってより崇高な気分に誘われますね〜
タグ:音楽 洋楽
posted by 八竹彗月 at 04:06| Comment(4) | 音楽

2018年09月08日

【音楽】歓喜の歌など

なんとなくふと聞きたくなった曲をとりとめもなく選んでみました。



るんるんG. Love & Special Sauce「Rodeo Clowns」
るんるんG. Love & Special Sauce「City Livin」
るんるんG. Love & Special Sauce「Numbers」
ジャジーで癒し系なヒップホップがお洒落な感じで心地いいですね〜 G・ラヴ&スペシャル・ソースは米国のヒップホップバンド。



るんるんCapiozzo & Mecco「The Howl」
カピオッツォ&メッコはドラムスのカピオッツォ(Capiozzo)、オルガンのメッコ(Mecco)、ギターのダニエル(Daniele)により2001年に結成された3人組のイタリアのバンド。レトロでダンサンブルな音が魅力です。彼らのアルバム「Whisky A Go Go」は粒揃いの傑作で愛聴してます。アルバムは全曲ヴィンテージのアナログ機器で録音したとのことです。そういったこだわりもあってか、古い映画音楽を意識したレトロな味わいにもリアリティがあって素晴らしいです。



るんるんWalter Wanderley「Caravan」
るんるんWalter Wanderly「Wave」
ワルター・ワンダレイ(1931-1986年)は、ブラジルのオルガン奏者。レトロでトロピカルなオルガンが気持ちいいですね。曲はジャズの名曲「キャラバン」と、ボサノヴァの名曲「ウェーヴ」のカバー。



るんるんLudwig van Beethoven「Symphony No.5(交響曲第5番)」
クラシック音楽の名曲、カラヤン指揮の「運命」です。この曲は楽聖ベートーベンの最高傑作といわれている作品で、「交響曲第5番 ハ短調 作品67」というのが曲の正式名称です。とくに日本では「運命」の名称で親しまれていますね。ベートーベンの弟子がベートーベンに、印象深い出だしの「ジャジャジャジャーン!」のフレーズは何を意味するのか?という問いに「運命はこのように扉を叩く」と答えたとされるエピソードからこの「運命」という通称が生まれました。しかしこのエピソードですが、調べてみると、実際はこのベートーベンの受け答えは弟子による創作であった、という見方が昨今は優勢のようですね。「運命」というタイトルはベートーベン自身による命名ではなく、また曲の本質からずれているために、日本以外では現在は「運命」という名称はあまり使われなくなっているとのことです。有名なエピソードが実は創作だった(かもしれない)というのはちょっとショックですが、しかしながら、やはり創作のエピソードだとはいえ、決定的なあのフレーズを「運命が扉を叩く音」と表現したのは秀逸です。運命という人生に立ちはだかる巨大な謎を音として表現するという発想自体はすごく面白いですね。「かまいたちの夜」とか、名探偵コナンとか、推理ものの謎解きシーンや、謎が解けたときのひらめきのシーンなどに、よくそれっぽい効果音が流れて、それがよりいっそう雰囲気を高めますが、クイズ番組などでの「考え中」の音とか、ああした「思考の状態の効果音」って昔からなんとなく好きでした。そういう嗜好もあって、「運命」もそういう延長線上で気に入ってたのかもしれません。



るんるんLudwig van Beethoven「Symphony No.9(交響曲第9番)」
「歓喜の歌」は47:44以降から。
年末によくテレビとかでよく流れてくるお馴染みのクラシック音楽の「第九」ですが、これもベートーベンの、というより人類を代表する傑作とでもいうべき鬼気迫る迫力を感じるすごい曲ですね。曲中で歌われる「歓喜の歌」がとくに印象的ですね。第九といえば、近年急逝された漫画家、土田世紀の傑作『編集王』のラストで印象深く引用されていたのを思い出します。『編集王』は、漫画業界の裏側を土田作品らしく熱くダイナミックにドラマチックに描いたとても面白い作品で、人間描写のえぐるような鋭さに感嘆しました。この作品のラストで、この漫画の重要な脇役であるマンボ好塚の回想シーンの中で、手塚治虫をイメージさせる漫画界のカリスマ的な大御所が歓喜の歌について語るシーンがあって、そのくだりを読んだ時、魂がうち震えるような感動をおぼえたのを思い出します。これがきっかけで「歓喜の歌」の歌詞の意味を知ったのですが、改めて歌詞を調べてみると、ほんとに崇高で超越的なものを描き出していてすごいですね。手塚治虫という人は少なからぬ日本人にとってはいわば「漫画」そのものを擬人化したような神がかった存在ですが、なんとなく土田先生はそうした権威に反発するタイプのように思ってたので、意外であったと同時に、偉大な先人を純粋にリスペクトする姿勢に、ますます土田世紀の凄さを感じたものです。業界の裏側をリアリズム的にドラマチックに描いていた『編集王』も、後半はだんだん神がかった不思議な描写が増えていきます。おそらく作者もかなり自己の内面に深く入り込んで描いていたんだろうなぁ、と今になって思います。まさに命を削って描いてたのでしょうね。先日『俺節』も改めて読み返してましたが、ストーリーテリングだけでなく、絵そのものの説得力の凄みに久々に圧倒されました。

メモ関連サイト
第九で歌われる「歓喜の歌」の歌詞(ウィキペディア)



るんるんJ.S. Bach「Crab Canon(蟹のカノン)」
音楽の父と呼ばれたバッハも多くの人を惹き付ける曲を数多く残した天才ですが、晩年に書かれた「蟹のカノン(Crab Canon)」という曲がまたユニークです。楽曲自体も奇麗な旋律で、普通に聴いててもイイ曲だなぁという感じなのですが、曲の仕組みが風変わりで、楽譜の最後から逆向きに音符を辿って演奏してもちゃんとした曲になるように出来ていて、さらにノーマルな演奏と逆からの演奏を同時に行ってもきれいな旋律のフーガになります。さらには、まるで回文のように始まりと終わりが交錯して永遠に演奏を続けることが可能なような仕組みにもなっているという、何重にもアイデアが仕組まれた驚くべき楽曲です。バッハの音楽というと、まるで天上界の音を聴いてるような崇高な気分にさせてくれるヒーリングなイメージがありますが、こういうトリッキーな遊び心も兼ね備えているところが天才の天才たる所以を感じます。先に紹介したベートーベンとバッハには共通点があって、ふたりとも大のコーヒー好きのようです。1日に何十杯も飲んでたそうですが、コーヒーというとどこかワイルドな味とイメージのある嗜好品なので、繊細な音楽を創造した楽聖が好んで飲んでいたというのはちょっと意外な気もします。コーヒーと天才性には何か関連があるのかどうかわかりませんが、自分もコーヒー好きなので、ちょっとあやかりたい気もします。

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【回分旋律】奇才バッハの知られざる曲が凄すぎる!! 「曲に隠されたメビウスの輪」とは?
posted by 八竹彗月 at 08:42| Comment(0) | 音楽

2018年07月13日

【音楽】レトロ・グルーヴ!

最近聴いているかっこいいレトロサウンドの音楽やふと聴きたくなったオールディーズの名曲などをいくつか選んでみました。

るんるんArmando Trovajoli「L'arcidiavolo」
めちゃくちゃかっこいい!グルーヴィーなベースのフレーズが一気に心をつかんできますね。この曲は1966年の同名のイタリア映画のテーマ曲です。アルマンド・トロヴァヨーリ(1917〜2013)は映画音楽の分野で知られるイタリアの音楽家。こんな感じのグッとくるベースの曲というと、リズ・ブレイディ(Liz Brady)の同年(1966年)のヒット曲「Palladium (The Hip)」を思い出します。トロヴァヨーリのモンド感のあるレトログルーヴは日本でも1990年代に脚光を浴び、フリッパーズ・ギターのヒット曲「恋とマシンガン」での特徴的なスキャットはトロヴァヨーリの「黄金の7人」にアイデアを得たものであるとか、そういった話題でも注目されてましたね。

るんるんFred Van Zegveld「Dynamite」
こちらもベースがうねりまくるノリノリのイカス曲です!フリーキーなハモンドオルガンとギターが怪し気なモンド感を出しつつパンチの効いたサイケなかっこよさを醸し出しています。フレッド・バン・ゼグヴェルトはオランダのオルガン奏者のようですが、ざっと検索してみても情報は少なく、アルバムもこの曲が収録されている1969年の同名のアルバム『ダイナマイト(Dynamite)』やオランダのレアグルーヴのコンピレーションアルバムくらいしか見当たりませんね。

るんるんThe Dave Pike Set「Got The Feelin'」
こちらも気持ちいいレトログルーヴですが、ファンクな感じの聞き覚えのある曲だなぁ、誰かの曲に似てるなぁ、と考えながら聞いてて思い出しました。そう、ジェームズ・ブラウン作詞作曲の名曲「I Got The Feelin'」です。オリジナルのパワフルなJBの歌付きの楽曲も超かっこいいですが、このデイヴ・パイク・セットのサイケなカバーも面白いですね。

るんるんThe Rob Franken Organ-Ization「Black Jack」
うねるベース、サイケなオルガンがたまらない1969年のファンキーな曲です。ロブ・フランケン(1941-1983)はオランダのジャズ・ピアニスト、ハモンド・オルガン奏者。主にドイツでセッション・ミュージシャンとして活躍していたようです。この曲はビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」「マザー・ネイチャーズ・サン」「オブラディ・オブラダ」のカバーを含むアルバム『オブラディ・オブラダ(Ob-La-Di, Ob-La-Da)』に収録された曲で、アルバムも全体的にいい感じです。この曲の出だしの期待感をそそるギターのフレーズで、ふとThe Quantic Soul Orchestraの「Hold It Down」を連想しました。こちらは2003年のモダンなファンクですが、負けず劣らずカッコイイですね。

るんるんBrigitte Bardot「C'est une bossa nova」
包み込むようなボサノヴァのメロディに溶けこむような甘い歌声が素敵ですね〜 ブリジット・バルドーといえばフランスの有名な女優ですが、歌手としても魅力的な作品が多いですね。最近は動物愛護活動などの社会運動で時折耳にしますが、昨今のMeToo運動については批判的見解を述べてるそうで、そうした一筋縄でいかない感じがフランス人、というかパリ人っぽいですね。

るんるんDoris Day「Whatever Will Be Will Be (Que Sera, Sera)」
ドリス・デイの代表曲にして不朽の名曲「ケ・セラ・セラ」です。ヒッチコックの映画『知りすぎていた男(1956年)』の劇中でドリス・デイがこの歌を唄うシーンは映画史に残る名シーンですね。わずか2分弱の歌の中で世代をまたいだ壮大な人生の物語が描かれていて、詩の可能性を感じさせてくれます。何度も繰り返されるスペイン語かフランス語っぽい感じの印象的なフレーズ「ケ・セラ・セラ」は、実は何語でもない架空の造語だそうで、そうした意味ありげで無さげな悪戯っぽい遊びも味わいを深めていますね。

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タグ:音楽 洋楽
posted by 八竹彗月 at 08:40| Comment(0) | 音楽