2013年09月10日

大予言チェック!

P9100062.jpg

昭和49年発行の「超科学ミステリー」(斎藤守弘・著 学研 ジュニア・チャンピオン・コース)に掲載された、世界の大予言集です。11の予言のうち10個が壮大にハズレています。残りの1個は、まだ先の予言なので当たってるかどうかは未来のお楽しみです。それまでのこの年表での的中率は0%ですので、おそらく期待を裏切る事無くハズレるでしょうね〜

というか、最後の予言者はジュール・ヴェルヌと並んでSF小説の父と評された、H・G・ウェルズのものですね。この予言集で得られる教訓は、「思いっきり遠い未来を予言した者の勝ち」ということでしょうか。未来を描くSFは数あれど、ドラえもんなどのように、100年後程度の近未来を描くSFが多い印象がありますが、ウェルズはSFの元祖にしてすでに80万年後の未来という途方も無く遠い未来を「タイムマシン」で描いてみせました。私は映画でみましたが、「いくらなんでも未来すぎる!」というのが第一印象でした。タイムマシンで数年後の世界情勢なり、来年の流行なりを見に行くという小市民的な発想でなく、いきなり80万年後というのがすごいというか、なんというか。そういえば、ウェルズは「解放された世界」という作品で、第1次大戦の前に、すでに原爆を予見していたという、予言者の片鱗を覗かせるエピソードもありますね。

小説による予言というと、タイタニック号沈没事件の14年前に書かれた、アメリカの作家、モーガン・ロバートソンによる作品「タイタン号の遭難」が、件の事故と恐ろしく一致する描写が含まれていることで有名ですね。このエピソードは今回取り上げた本「超科学ミステリー」の中にも記事があります。しかし、それらよく言及される事故と小説の一致点の多くは、タイタニック号沈没事件の後、改訂出版されたときに付け加えられたもののようです。後から事実に合わせて書き直されてたんですから、一致するのは当然です。さすがにこの事は「超科学ミステリー」には載ってないですが、つくづくオカルトの真相は身も蓋もないものが多いですね〜

閑話休題。写真の見開きは、世界の有名な予言者の、1977〜2059年までの予言を集めて年表にした図表で、本の発行年(昭和49年)から見た未来の歴史です。直近の1977年は当時の読者の3年後の未来なのですが、今やこの年表のほとんどの時代を過ぎてしまいました。こうして「かつての未来」は、もはや「過去」になってしまいました。

予言も、予言した時代を過ぎてしまえば魔力を一気に失います。70年代の五島勉あたりから火がついたノストラダムスは、その最大の予言「1999年7の月。恐怖の大王、空より来る」で示された1999年までは、オカルトファンの人気は衰えませんでしたが、2000年以降はパッタリとその名を耳にする事はなくなりました。「昨日の天気予報」に情報価値が無いように、未来を予知するからこそ予言の価値はあります。しかし、こうして「忘れ去られた予言集」をあらためて眺めてみるのも、そうした予言本来の価値とは別の面白さがありますね。
posted by 八竹彗月 at 06:24| Comment(0) | 怪奇
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: