2013年06月15日

Bicycle

U.Sプレイング・カード社はトランプの世界一のシェアを誇るアメリカのメーカーですが、中でも「バイシクル」は売り上げトップのブランドです。テレビで見るカード・マジックでお馴染みのトランプとしてご存知の人も多いと思います。チャリティやノベルティなどの用途で作られた特別バージョンのデザインの「バイシクル」や、マジシャンやコレクター用に作られた様々なバリエーションがあり、「バイシクル」ブランドに限定して集めるコレクターも世界中に存在しているようです。バリエーションの多さもありますが、世界一のトランプ・メーカーとして君臨するだけあってU.Sプレイング・カード社のカードは特殊なエンボス加工などにより、紙とは思えないほどのとても滑らかな滑りの良さがあり、手触りも絶品です。

そのように、「バイシクル」は、バリエーションがとんでもなく多いブランドなので、コンプリートなどまず無理ですし、またコンプリートすることを目的としてコレクションすることには私はあまり興味が無いので、気に入ったデザインのものだけをたまに集めたりしています。その中から、今回はいくつか「バイシクル」のバリエーションのコレクションをご紹介します。

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個人的に最もカッコイイ「バイシクル」はコレだと思ってます。U.Sプレイング・カード社とマジック・メーカーのイリュージョニストとのコラボで生まれた「バイシクル」のフォーマットを基本に大胆に黒を基調にした「ブラック・タイガー」。正確な発売時期はうろ覚えですが、7年くらい前だった気がします。発売当時はマジックマニアを中心にしてセンセーションを巻き起こし、品切れが相次ぎました。「ブラック・タイガー」には2種類のデックがあり、黒一色のみで構成されたものと、画像のカードのようにハートとダイヤのスートにのみ赤を使用した「レッドピップス」バージョンがあります。このカードの登場は衝撃で、以降、さまざまなデザインの黒地のトランプが相次いで発売されちょっとした黒トランプブームのような時期がありましたが、「ブラック・タイガー」を超えるものはなかなか無いですね。

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(左上)こちらは真っ赤なバイシクル「THE RED DECK」です。妖しさ満点ですね。(右上)オリーブ・グリーンが渋い「エレファント」。2004年に発生したスマトラ沖地震のチャリティーを目的に作られたバージョンです。(左下)骸骨紳士の響宴「カーニヴァル」トランプ。裏のデザインはお馴染みの自転車をこぐ天使ではなく、骸骨紳士をあしらったオリジナルデザインで、表はジョーカーとスペードのAのみオリジナルデザインです。(右下)黄色いバイシクル「THE YELLOW DECK」。

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1800年のバイシクルをイメージした「ビンテージシリーズ1800」。デザイン自体はまんま現在の普通のバイシクルなんですが、200年以上の時を経たような風合いをうまく出しています。このデックも「イリュージョニスト」によるデザインで、バイシクルのユニークなバリエーションの中でも突出したセンスを見せるメーカーですね。 ちなみにU.S.プレイングカード社から「バイシクル」が誕生したのは1885年のようです。かなり歴史のあるブランドなんですね〜

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ここ最近最もグッときたバイシクル「ディヴァイン」。2012年に設立されたカリフォルニア州の新しいメーカーELITE Playing Cards社による素晴らしいバイシクルのバリエーションです。箱のロゴ以外は全て繊細なオリジナルデザインがほどこされた凝りに凝った逸品。トランプをコレクションする時に、私が最も気にする箇所は数札のデザインで、4つのスートをオリジナルでデザインしたカードには目がありません。「ディヴァイン」もまた4つのスートを繊細な模様でデザインしてあって素晴らしいです。そのかわり絵札はイマイチで残念なのですが、数札の美しさは群を抜いて素晴らしいので大事にしたいカードです。多くのカードは裏面だけがオリジナルで表が代わり映えしない普通のデザインだったりしますし、せいぜい絵札程度がオリジナルだったりするのですが、たまに全てのカードに気を配ったこのようなトランプが登場したりするのであなどれません。

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「ディヴァイン」のスペードの7。スートを形づくっている複雑な曲線はフィボナッチ数列を基本にして構成されてます。フィボナッチ数列は自然界に存在する曲線に暗号のように現れ、1、1、2、3、5、8、13、21、34・・・と続く数列です。直前の2つの数字を足した数が次の数になるような数列で、ひまわりのタネがつくる螺旋構造や貝殻の渦巻きなどどこにでも潜んでいます。まさにディヴァイン(神)の法則を体現した数ですね。

私のトランプコレクションは、「バイシクル」以外のトランプのほうが多いのですが、また機会をみてそちらは記事にしようと思います。
posted by 八竹彗月 at 13:53| Comment(2) | コレクション
この記事へのコメント
フィボナッチ数列は美術だけで無く現代音楽で作曲のネタにもされますよね☆
高卒ですが学校でもフィボナッチ数列教えて欲しかったなぁw
黄金比との関わり合いも深いみたいで隣り合った数字の比率は黄金比に収束するんですよね^^
あー人生の黄金比をゲットしてぇ〜〜w
Posted by dekoya at 2013年06月21日 18:05
>隣り合った数字の比率は黄金比に収束するんですよね^^

なるほど、面白い性質もあるんですね〜
数の謎めいた側面は興味をそそりますね。
美術の世界は主に文系の資質をもった作家が多いですが、
それゆえエッシャーのような理数系のアプローチをする作家は
ユニークなものを感じます。北斎も幾何学的な構図を研究していた作家でしたし
ダリも晩年は原子物理学をテーマにしてましたね。
美を追求していくと数学(幾何学)に行き着くのかもしれないですね。
Posted by イヒ太郎 at 2013年06月22日 00:26
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