2013年06月05日

雑誌『La Vie Parisienne』

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『La Vie Parisienne(ラ・ヴィ・パリジェンヌ)』は1863年に創刊されたフランスの週刊誌。当初は普通の一般紙だったようですが、次第にエロティックなテーマを扱うようになっていきます。今回ご紹介するのは、その『ラ・ヴィ・パリジェンヌ』の1930年5月24日号です。版型はグラフ誌でよく使われるB4の変形サイズの大きい誌面なので見応えがあります。典型的なアールデコのデザインが編集ページだけでなく広告にも染み渡っていて洒落ています。アールデコの発祥以前(1925年以前)はアールヌーボー様式のデザインだったようで、検索してみるとそちらもなかなか素晴らしいものが多いのでコレクションしてみたくなります。

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G. Pavisのムードのあるエロティックな絵が裏表紙を飾っています。

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広告ページも雑誌側がディレクションしたかのようにアールデコのものばかりで、いかに当時の芸術様式が時代を席巻していたのかがうかがえます。

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「Le Dejeuner En Ville」と題されたエロティックなコントに添えられた挿絵。題名を翻訳にかけてみると「町での昼食」となりました。挿絵から想像すると野外露出的な猥談みたいな内容なのでしょうか。

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当時の人気イラストレーター ファビエン・ファビアーノのイラスト。「ガクガクブルブル!背筋が凍るわ!」みたいなキャプションがありますが、女性の目線の先には一体何があるのでしょうか。想像がふくらみます。書き込まれたインテリアなど背景のアールデコな感じがシュールですね。

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ジョセフ・クーン・レニエのエキゾチックなロマンあふれるイラスト。彼は古代のエジプトやギリシャなどの異国情緒のあるモチーフを好んで描いたイラストレーターだったようで、この雑誌でも持ち味を存分に生かした仕事をしていますね。

この雑誌について調べているときに、壮観な表紙コレクションを紹介しているブログを見つけましたので、興味のある方はどうぞ。素晴らしいコレクションですね。雑誌名『La Vie Parisienne』で画像検索すると世界各国にコレクターのいる有名な雑誌のようで意外にたくさんの関連画像がヒットします。たしかに週刊誌というのが信じられないくらいに素晴らしいデザイン、豪華なイラストレーター陣ですから、フランス語圏以外でも集めている人は多いんでしょうね。
posted by 八竹彗月 at 01:41| Comment(0) | 古本
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