2013年03月28日

桜の樹の下には

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桜が満開の時期になりましたので、ぶらり花見に行ってきました。出不精なので去年見逃してしまったのもあって、誘われるまま井の頭恩賜公園へ。なかなかの絶景でした。

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井の頭池に浮かぶ花びらの絨毯。

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見上げるとそこにも桜。

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池に向かって垂れて咲く約250本の桜。ボート屋さんも大繁盛のようで、池にはたくさんのアヒルのボートを漕ぐ家族やカップルで埋まってました。

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桜は奇麗でしたが、時は現代なので和服の花見客は全然おらず、ちょっと残念。とはいえ、私も適当な洋装なわけで、他人の事はとやかく言えるものではありません。昔の花見の写真などの楽園感覚は、桜プラス和装の花見客という客も一体となって醸し出す絶景なのでしょうね。画像はアサヒグラフの昭和5年5月14日号に掲載された写真ですが、このいかにも日本的な桜と少女の写真が撮られた場所はアメリカのロサンゼルス近辺にあるビューモントという所のようです。日本から贈呈した桜が満開になったということで日本と桜をテーマにした祭りイベントがあり、その様子を写したものです。

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こちらも同上のアサヒグラフから。着物と桜のハーモニー。

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「隅田川の花見」喜多川歌麿 1789〜1800年頃
浮世絵に描かれる花見風景はまるで常世の国めいた異世界の楽園という感じですね。

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「花見行楽図」鳥居清長 1781〜1788年頃
江戸時代にタイムトラベルしてこうした光景を生で見れたらどんなだろう?と思う事はありますが、現代の生活に慣れた私がこの時代に行っても生活上のあらゆる便利なものが「無い」ことに慣れるのが一番大変そうです。江戸は当時のレベルでは世界有数の先進都市だったようで、「未来」を知らない当時の人の観念から言えば、エアコンとか冷蔵庫が無い不足感など微塵もありようがないですし、パソコンなどというものは想像した事すら無いモノでしょう。数百年未来の人間も現代の生活を「なんて原始的な!」と思うのでしょうか。あるいは、江戸の浮世絵に想いを馳せ心地よさを感じる現代人のように、「失った何か」について憧れるのでしょうか。
posted by 八竹彗月 at 16:37| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
桜、美しいです〜 。
賑やかで派手な印象が、和服というか振り袖のイメージに近いのかも知れませんね。
ボクも、浮世絵当時の花見の光景を見てみたくなりました。

>数百年未来の人間も…
そうですね。ボクは昭和の時代ですら郷愁を感じるので、そんな未来の人から思えば...やっぱり同じように、「出来ない事が多いけど素晴らしい事も有った」時代なんでしょう。
ひょっとしたら、今楽しんでる「科学技術とは無縁の遊び」...「花見とか、或いは散歩」程度の事でも、未来の人からすれば、失ってしまった...かけがいのない事なのかも知れませんね。
Posted by t_aki(たみぃ) at 2013年04月06日 07:07
花見は日本国中みんなテンションが上がって浮かれ気分にさせてくれる恒例の大イベントですし、桜は日本を象徴する花でもあるので、おそらく昔よりも現在のほうがそこらじゅうに桜の木がバンバン植えられて本数自体は今のほうが壮大なものがありそうですが、江戸時代ではみんな着物ですから「絵」として完成された花見風景だったんじゃないか、と空想がふくらみます^^ 当時は近代的なビルなどの建造物も無く、すべてが日本家屋ですから、すべてが完成された、まさに浮世絵とそう変わらない花見行楽図が現実にあったのでしょうね。
写真が発明されたのが幕末あたりで、エジソンが映写機を発明したのが明治26年ですから、現存する花見の映像はいくら遡っても明治時代までで、それ以前の世界は絵画でしか想像できない時代であることも憧れの対象になりやすいのかもしれませんね。

>「花見とか、或いは散歩」程度の事でも、未来の人からすれば
「不便」というのもネガティブな面ばかりでなく、それもひとつの有益な価値なのではないか、と最近なんとなく思います。情報化社会のメリットはたくさんありますが、逆にそれによって失われるものもあるので、全ての面で有益であるようなテクノロジーというのは幻想なのかもしれませんね。かつては身近に住んでいた妖怪などの異界の住人も人が信じなくなる(存在を否定する)ことで、消滅していきましたが、昨今、「異界」とかクトゥルフがまた脚光をあびていますが、これもそうした失ったものへの憧憬なのかもしれませんね。
Posted by イヒ太郎 at 2013年04月06日 15:21
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