2025年01月27日

【音楽】最近聴いている曲特集(ノンジャンル)

お洒落なラウンジ系から演歌まで、今回もとくにテーマは無く、最近聴いている音楽を節操なく取り上げてながらいろいろと思いつくまま語ってみました。



クアンティックによるニーナ・シモンの名曲「フィーリング・グッド」のスタイリッシュなカバーです。ものすごくカッコイイですよね〜 ニーナ・シモン(1933-2003)は近年でも多くのミュージシャンに見直され聴き次がれている天才シンガーですが、私がニーナ・シモンを聴くようになったきかっけは人形師の四谷シモンにハマっていたときに、名前の由来が彼が当時住んでいた四谷と、自身の大ファンだったニーナ・シモンを足したものだというエピソードを知ったことでした。それで無性にどんな音楽なのか気になってベスト盤を買って聴いた覚えがあります。四谷シモンの人形から想像する耽美で神秘的な音楽をイメージしてたんですが、そういうイメージとは真逆のどっしりと大地を踏みしめて唄っているような骨太のソウルフルな歌唱に最初は面食らいながらも、聴くたびに魂の奥まで響くようなその奥深い情緒性にハマっていったのを思い出します。

カバーしているクアンティックのほうも好きなアーティストで、過去の記事でも何度か取り上げましたが、クアンティックは英国のミュージシャンであるウィリアム・ホランドのメインのプロジェクト名です。他にもザ・リンプ・ツインズ、フラワリング・インフェルノ、オンダトロピカなどの様々な名義で曲を発表しているようですね。電子楽器を使用したダンサンブルでお洒落なアレンジながらもソウルフルな味わいが心地よく香るところがクアンティックの持ち味ですね。クアンティックはソロアルバムも良いですが、ソウル・シンガーのスパンキー・ウィルソンとのコラボアルバム「 I'm Thankful」は衝撃的なかっこよさで、これでいっぺんでクアンティックのファンになったのを思い出します。

こちらはオリジナルのニーナ・シモンの「フィーリング・グッド」です。クアンティックのカバーも好きですが、オリジナルもやはりシビれますね。ニーナ・シモンは、四谷シモンが心酔したのも頷ける、その歌声だけで聴く者の涙腺を刺激する稀代の天才ソウルシンガーですね。



実験的なテイストも残しつつメロディアスでお洒落な感じが絶妙でいいですね〜 クラブ・デ・ベルーガは2002年にドイツで結成されたニュージャズ、ラウンジ音楽のグループ。以前に「It's a beautiful day」を取り上げた気がするんですが、その曲で気にかけるようになったバンドです。あらためていくつかのアルバムを聴いていると、想像以上に多芸で才覚を感じるグループだったので、最近ハマりかけています。ニュージャズと(Nu Jazz)とは1990年代以降のジャズと電子音楽を組み合わせたジャンルのようです。ニュージャズとかアーバンジャズとかアシッドジャズとか似たような音楽を指す用語が昨今多いですが、ジャンルがどんどん細分化されていくところも日本の年末の恒例番組、紅白歌合戦みたいに好きな音楽の世代間格差が広がりすぎているのと通じるような、現代文化の特徴が顕在化している部分でもあるように思えてきます。全世代に通じる娯楽が無くなっていく寂しさという面もありますが、逆に、それだけバラエティ豊富な幸福の様々な形が選べる良い時代ともいえますね。


耳に残るミステリアスなメロディーがいいですね。ジョジョ・エフェクトはボーカルのアン・シュネルを中心にスタイリッシィなニュー・ジャズ、スウィング、ラテン系の曲を発表しつづけているドイツのエレクトリック・ラウンジのプロジェクト。上記のクラブ・デ・ベルーガの中心メンバーがプロデューサーのようで、たしかに曲の感じはクラブ・デ・ベルーガ風ですね。


しびれるほどかっこいいJBのファンクですが、「セックス・マシーン」や「ホットパンツ」などのように、かっこいい曲ほど歌詞に凝らないところがまた逆に絶妙なセンスを感じます。「金ならあるぜ!でもって俺はさらに愛が欲しいんだ!」と、ものすごく軽薄な歌詞ですが、へんに飾らず単刀直入で本能にストレートなところがまたJBらしくてカッコイイですね。歌詞単独では身も蓋もないですが、音楽に乗るととたんにむちゃくちゃカッコよく聞こえてくるのがまさにマジックですね。


以前の記事にも取り上げた気がしますが、ふと思い出しては聞き返したくなる曲なので気にせずピックアップしました。Tレックスといえば、「ゲット・イット・オン」や「20センチュリー・ボーイ」や「テレグラム・サム」などなど数多くのヒット曲がありますが、私はこの曲が一番好きです。歌詞はシンプルなラブソング風のようでいて、連呼するタイトルの「メタル・グルー」(金属道師?)の謎めいたシュールな響きのサイケ感や、パラダイス感のあるメロディが気分を高揚させてくれます。曲を作ったマーク・ボランの言葉によると、このメタル・グルー≠ニいうのは造語で¥@教的な文脈ではなく、あくまで彼自身の信じるところのあらゆる神的存在≠フことを指しているということのようです。そういうマーク・ボラン的な文脈で考えてみると、古い神話時代の神は、当時の人間の文化である土器や木造建築などになぞらえて土や木属性に特有なアナログ的なおおらかさと暖かみがありつつも何をするかわからない理不尽さをもった神であるのに対して、コンピュータや鉄筋の高層ビルが支配する現代の神は金属性、デジタルで合理的でムダがないけれど冷たく孤独で融通が利かない感じの、まさしくメタルの神≠ノ見えたのかもしれませんね。そうした延長線上で考えてみると、これから迎えようとしている、精神性が見直されつつあるアクエリアスの時代の神は目に見えないものの価値こそ本物である、という意味で神的存在も風属性のイメージになるのかもしれませんね。

メモ参考サイト



1968年に発表されたユーモラスさとかっこよさの絶妙なファンキーなジャズです。ドン・セベスキー(Donald John Sebesky 1937-2023)はアメリカの音楽家。作曲家、編曲家、指揮者、ジャズ・トロンボーン奏者であり、ピアノ、電子楽器、オルガン、アコーディオン、クラリネットなど様々な楽器の器用な奏者でもあったそうです。


シルヴィーニャ(Sylvinha Araújo 1951-2008)はブラジルの女性シンガー。ムーディーでキュートでレトロなスキャットがいいですね〜 60年代あたりのボサノヴァやイタリア映画音楽などで扱われるスキャットは大好物で、聴いてるだけで不思議な異世界に迷いこんだような心地いい不思議感覚に包まれます。そのうち好きなスキャット系の音楽を紹介していくだけの記事も書いてみたいですね。


若くして逝去された天才漫画家、土田世紀先生の作品を最近読み返していたところ、なにげなくウィキを見てたら、土田先生は新沼謙治の大ファンだと書いてあったので、急に新沼謙治が気になり、新沼謙治をはじめ八代亜紀や森進一など有名なレジェンドたちの演歌を中心に聴くようになりました。中でも、今回取り上げた「おもいで岬」は、土田先生が『俺節』で主人公に唄わせた名曲で最近ヘビーローテーションしています。新沼謙治というとヒット曲「嫁に来ないか」のイメージしかなかったんですが、この曲は彼のデビュー曲のようで、演歌特有の重さ暗さの無い、初々しさと爽やかな情緒性が心地いい名曲です。生まれた故郷の思い出の岬の春夏秋冬が歌詞になっていて、わずか数分の中に何十年の思い出がつまった岬の周囲で起きる人間模様や美しい景色を鮮やかに描き出ししています。天才作詞家、阿久悠(1937-2007)が新沼の才能に惚れ込んで作ったこの見事な詩を、デビューしたてのピュアな演歌青年、新沼謙治が邪心無く歌い上げる感じはまさに土田世紀の代表作『俺節』な感じですね。

阿久悠は生前に「感動する話は長い短いではない。3分の歌も2時間の映画も感動の密度は同じである」との言葉を残したそうですが、まさに名曲の歌詞ってそういうところがありますよね。泉谷しげるの「春夏秋冬」とかもそうですね。洋楽でもヒッチコックの映画「知りすぎていた男」の作中でドリス・デイが歌い上げる「ケ・セラ・セラ」もたった2分弱である女性の半生をドラマチックに歌い上げる壮大でロマンチックな歌でしたね。少女時代の思い出からはじまり、いつしか結婚して子供ができて、かつて自分が親に言われたようなことを今度は自分が子供に言うようになる、という壮大な物語が歌詞ですが、何十年もの時間をわずか2分の中に無理なく封じ込めていて、これも音楽という芸術の生み出すマジックのひとつなのでしょうね。新沼謙治に話を戻して、そういえば異色の曲「ちぎれたペンダント」のような西城秀樹感のある情熱的なポップソングもいいですね。調べたらこの曲もヒット曲の「嫁に来ないか」も「ヘッドライト」も阿久悠の作詞のようなので、新沼謙治にとっての恩師のような存在だったのでしょうね。『阿久悠を唄う』というアルバムも出しているようなので、いずれ聴いてみたいですね。

今回「おもいで岬」を取り上げましたが、岬つながりで山本コータローの「岬めぐり」も大好きな曲で合わせてよく聴きます。また吉田拓郎が森進一に提供した名曲「襟裳岬」も傑作ですよね。演歌には独特のメロディやアレンジ、コブシなどの独特の歌唱など、日本人の情緒を刺激するところがあって、泥臭さはあるものの、そこが魅力でもあり、浸ってみると意外と気持ちいいジャンルでもありますね。



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posted by 八竹彗月 at 07:31| Comment(0) | 音楽
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