2016年03月13日

鉱物標本

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標本箱というのは普通に生活している中ではあまり見かけるようなものではなく、もっぱら過去の記憶の中にある学校の理科室の思い出を想起させるような、ノスタルジックなオブジェであります。だからこそこの非日常物体である「標本箱」というものを自室の日常空間に招き入れたいという願望がありました。そんなこんなで、いつのまにかそうした願望を反映して標本箱がひとつ、またひとつと増えてきましたので、今回はその中から手近にあった箱をひとつご紹介してみようと思います。

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中国の湖北省黄石市にある大治鉱山から採掘された孔雀石。瑪瑙のように層状に堆積した孔雀石は標本でよく見ますが、このように細かい針状に集合したタイプはちょっと珍しいですね。

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メキシコのチワワ (Chihuahua)で採れたアラゴナイト(霰石)。こんな感じで珊瑚のような樹木状の成長の仕方をする場合が多いので、山珊瑚とも呼ばれていますが、昔海だった場所から化石化した珊瑚が採れることもあり、そうしたものも山珊瑚と呼ばれてたりするのでややこしいです。

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左上は中国産の緑鉛鉱、右上はメキシコのチワワ州ナイカ鉱山で採れた硬石膏。天青石が混じって空色に発色しています。左下はロシアのウラル山脈で採れた含クロムアメス石。細かい結晶が紫色にキラキラ輝いていてきれいです。右下はモロッコ王国のミブラダン、アトラス山で採掘されたバナジン鉛鉱。赤い六角形の結晶が群生している典型的なフォルムが可愛いです。

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オパールの原石。エチオピアのデランタ産。夢の世界に誘(いざな)われるような七色に輝く神秘の石。見る角度によって様々な色が見える「遊色効果」が最大の魅力です。オパールはとくに日本人が好きな石のようで、日本はかなり巨大なオパール市場だそうです。

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上のほうでも取り上げた含クロムアメス石を接写。

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アメリカのコロラド州産のアマゾナイト。グリーンがかった空色の端正な結晶が魅力的です。アマゾナイトいえば、スモーキークオーツ(煙水晶)と共生しているタイプの標本が、ものすごくかっこいいですね。このタイプはすごい人気なので高騰してるようです。いい感じのコンビネーションを見せる鉱物には、自然の生み出す美術品という感じの貫禄がありますね。

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椅子の写真に鉱物標本を座らせてみました。

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ひとつひとつの鉱物もそれぞれに個性的な魅力がありますが、こうして標本箱の中に収められることで、集合としての新たな味わいがでますね。コレクションとは分類し整理する「編集する愉しみ」ですから、標本箱というのはコレクションという概念そのものの象徴なのかもしれないですね。
posted by 八竹彗月 at 13:09| Comment(0) | 鉱物
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