2016年05月20日

キモノ・ファンタジア(その六)

優雅な着物美人が並んだ古い婦人雑誌の折り込みページをいくつかご紹介します。どれも戦前の雑誌のものですが、切り取られた状態で手に入れたものなので詳細は分かりません。アールデコなグラフィックデザインと、洋装と着物が混在した昭和初期のレトロな雰囲気がどこか幻想的ですね。

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「流行と経済の夏衣装」全図

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「流行と経済の夏衣装」左部分

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「流行と経済の夏衣装」中央

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「流行と経済の夏衣装」右部分

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「春の流行行進曲」表

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「春の流行行進曲」裏

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「秋の流行を代表する外出着姿」表

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「秋の流行を代表する外出着姿」裏

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「調和美を見せた初夏の服装」表

関連ページ
キモノ・ファンタジア(その1) (その2) (その3) (その4) (その5)
タグ:着物 古本
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2016年05月15日

昭和7年「現代裁縫教科書」

昭和7年(1932年)発行の『現代裁縫教科書・巻三』(吉村千鶴:著 東京開成館:発行)より、昭和モダンな可愛らしいイラストをご堪能ください。

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2016年05月13日

星の翁・野尻抱影

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野尻抱影(のじりほうえい 1885〜1977年)といえば、宇宙に興味を持ってその世界にハマっていくと必ず出会う名前であります。天文学者ならぬ「天文文学者」を名乗る無類の天文民族学者でありエッセイストとして知られた人物で、準惑星「冥王星」の日本名の名付け親としても有名です。また、"しょこたん"ことタレントの中川翔子さんの親戚にもあたるそうですね。

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「星座の話」野尻抱影 偕成社 昭和38年(1963年)

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同上 巻頭図版より

日本を代表する天文ロマンな著名人というと宮沢賢治や稲垣足穂が真っ先に思い浮かびますが、野尻抱影という名は多少本気で星に興味を持たないと出会えない名前なのだろうと思います。私も恥ずかしながら日本を代表する星の翁とも言われた野尻抱影の名を知ったのは最近のことです。星に関する古書を集めていると何度も目にするようになり、次第に野尻抱影その人自身に興味がわいてきた次第です。

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「星座春秋」野尻抱影 研究社 昭和9年(1934年)より
上は中国の南宋時代(1127〜1276年)に作成された天文図の図版。漢字表記の星図には独特のオリエンタルなロマンチシズムを感じますね。下は「昴(すばる)」の和名でも知られるプレアデス星団近辺の空の図。昭和初期の本なので、右から左に読む逆綴りの横書きがレトロでムードがあります。


奇しくも野尻抱影(1885〜1977年10月30日)と稲垣足穂(1900〜1977年10月25日)は1977年の10月に五日違いでお二人とも星になってしまわれました。稀代の編集王・松岡正剛がその雑誌『遊』の臨時増刊号で「野尻抱影・稲垣足穂」のふたりの追悼号をさっそく同年12月に発行しています。さすがは正剛さんです、日本の偉大なるふたりのスターマンが時期を同じくして星に還るというこの象徴的な「事件」を形に残すという素晴らしい仕事に感服します。

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雑誌『遊』 稲垣足穂・野尻抱影追悼号 工作舎 昭和52年(1977年)
松岡正剛の独特の編集センスで、感覚的でありながら理性的に編集される記事や図版を、羽良多平吉の素晴らしいアートディレクションでビジュアルに魅せてくれます。全編夜空をイメージさせる濃紺のインクの一色刷り。荒俣宏、高橋康雄からあがた森魚、赤瀬川原平まで寄稿者のメンツもツボを心得ています。


野尻抱影の「天体愛」ともいえる嗜好は趣味人というだけでは収まらぬなみなみならぬ深い愛で、さすが人生を星に捧げたスターマンといえるでしょう。その天体愛を野尻抱影自身が語った「月刊ポエム」でのインタビュー記事を抜粋します。

ぼくの星に対する態度といったら、皆さんとまるで違いますよ。どう言ったらいいかわからないんだが、つまり惚れ込んでいると言ったばかりじゃあ足りない。星が美しいものであるということは皆さんよくご存知なんです、不思議だということもご存知だと思う。でもぼくは、美しいのでも、不思議なのでも、皆さんの考えていらっしゃるのとまったく違うんです。
たとえば去年(=1976年)、風の強かった夜明けに、珍しく夜中に目がさめたらオリオンが出ていた。オリオンがちょうどぼくの視界ぎりぎりいっぱいに出ていた。視野の上から下までオリオンがいっぱいに出ていた。それを見て、よくぼくを70年も仕えさせたものだなあと思ってね。ぼくは星に仕えたなんていっぺんも思ったことなかったのに、そのときはそう思ったですねぇ。それがほんとのぼくの性根でね。説明したってわかりっこないな。星に夢中になるっていうのはこんなもんだろうと、だいたいをわかってくれればいいけれどね。自分でもわからない。みんな星をただロマンティックだとか言っている。そうではなく、もっと真のものとの結びつきです。もう頭を下げてもいられないし、むりやり科学者ぶっているのでもないし。だから話しづらいんですよ。

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野尻抱影「(特別インタビュー)星を仰いで九十年」 (『月刊ポエム』8月号「特集=星の詩学」 すばる書房 1977年)


70年代の雑誌『ポエム』8月号からの記事ですが、ちょうどこの年、昭和52年(1977年)の10月30日に他界し野尻は自らが星となってしまわれました。老衰とのことで齢93、星に抱かれての大往生だったようです。冥王星の名付け親として語られる機会が多い野尻ですが、この雑誌のインタビューで、冥王星の名付けに関する経緯も詳しく語っていて興味深かったです。

それから冥王星っていう名ね、あれはぼくがつけた名です。プルートーね、あれを初めて発見したトンボウというアメリカの天文学者に、日本から行った天文学者が、日本でもあれに冥王星っていう名がついていると言ったらひどく喜んで、その日本の字を紙に書いてくれと言ったそうです。志賀(直哉)さんが、あるとき、親戚が来ているからきみ何か話をしてくれよというので、じゃあ面白い話をしましょうと言ってまず冥王星の話をしたら、その座にいた志賀さんのいとこの海軍大佐かなにかの人が「冥王星っていうのはあなたが発見なさったんですか」。(笑)発見したんじゃありません、あれを発見したのはトンボウっていう名のアメリカ人で、それをイギリスの女の子がその名前は地獄の王様プルートーがいいと言ってプルートーという名がついた。地獄の王様だから日本語に訳せば冥王で、初めは地王星という名をつけようとしたが、それもおかしい。それから幽王としようかと思ったらあれは東洋史に出てくる王様の名前だから冥王がいいだろうというので、ぼくは冥王星という名をつけて雑誌へ発表した。それが起こりで、ぼくが発見したというのではないんです。それについては立教大学の総長をしていた人が、冥王といえば日本の閻魔(えんま)様のことだ、そんな縁起の悪い名はだめだからほかの名をつけようという。そこで統一会議というものが起こったときにとうとうぼくが勝っちまったけれど、その時まではあれは活字としては発表されてなかったんだ。だけれども、もう三省堂とか東京堂あたりから出ている本にはみんな、冥王星を使っていた。それから中国へも電報が行って、中国でも冥王星と名をつけた。


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「星座の話」野尻抱影 偕成社 昭和38年(1963年)より
ちょうど今頃の夜空の星図です。


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posted by イヒ太郎 at 02:40| Comment(0) | 宇宙

2016年05月03日

【洋裁】たのしい子供服・1961

昭和36年(1961年)発行の「装苑別冊・たのしい子供服のスタイルブック」(文化服装学院出版局 昭和36年9月25日発行)から可愛らしいファッションの画像を選んでみました。

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タグ:少女 古本 洋裁
posted by イヒ太郎 at 00:48| Comment(0) | 古本

2016年04月30日

【音楽】レトロの泉

ふと聴きたくなったレトロなムードの音楽をいくつか選んでみました。

るんるんCapiozzo & Mecco「The odd couple (vocal version) 」
原曲は映画「おかしな二人」のテーマ曲ですが、これはそれを味のあるモンドな感じにアレンジした曲でとても好きな曲です。ムーディーなスキャットとハモンドオルガンのレトロ感がたまりません。カピオッツォ&メッコは、ピアニストのメッコ・グイディとドラマーのクリスチャン・カピオッツォによるユニットで、イタリアで2001年に結成されました。イルマやスケーマといったレトロでお洒落なレーベルの印象からなのか、イタリア人のレトロを表現するセンスは欧州でも抜きん出たものを常々感じます。収録アルバムの「ウィスキー・ア・ゴー・ゴー」も粒ぞろいの名盤で一曲目の「Supa Road」から洗練されたレトロ世界に惹き込まれます。イルマのコンピレーション「Mondo La Douce」にも収録されていて、私はこちらで先に知ったユニットだったのですが、このコンピも外れ無しの名盤で、知られざる面白いアーティストをいろいろ知ることができました。

るんるんBaja Marimba Band「Do You Know the Way to San Jose」
るんるんBaja Marimba Band「Big Red」
るんるんBaja Marimba Band「Baja Nova」
サイケなパラダイス感溢れるモンドな響きが気持ち良いですね。ジュリアス・ウェッター(Julius Wechter 1935-1999)率いるバハ・マリンバ・バンドは主に60年代に活躍したマリンバを中心としたアメリカのアンサンブル。最近知ったばかりのバンドですが、アルバムも十数枚発表している往年の人気バンドのようで、マリンバの幻惑的で柔らかい響きにハマりそうです。

るんるんFrank Chacksfield「The Alfred Hitchcock Hour」
テレビシリーズ「ヒッチコック劇場」のテーマ。吹奏楽器のユーモラスなメロディがヒッチコックの恰幅のいい体型をイメージさせますね。サスペンスとかミステリーな感じとはほど遠いのんきな雰囲気の曲調が逆にミスマッチ的にハマっていて、奇妙な事件の予兆めいたどこか不気味な気配すら感じさせますが、これもまたヒッチコックの魔法にも思えてきます。

るんるんHenry Mancini「The Mystery Movie」
「刑事コロンボ」のテーマ。とぼけた感じの口笛のような楽器の音がコロンボのキャラクターに見事にハマっていて、聴くたびにヨレヨレのトレンチコートを着たピーター・フォークが思い浮かびます。この秀逸な口笛のような音を出す楽器が気になって調べてみたら、オンド・マルトノと呼ばれる特殊なオルガンのような楽器ということでした。世の中にはいろんな楽器があるんですね。

るんるんStanley Wilson「Phantom Raiders」
るんるんStanley Wilson「The Mugger」
るんるんStanley Wilson「The End」
コントラバスのグルーヴが気持ちいいジャズナンバー。スタンリー・ウィルソン(1917〜1970)は映画、テレビなどの音楽の作曲家。アルバム「The Music Of M Squad」より。「M Squad」というのはアメリカで1957年に放映されたテレビドラマ「M Squad(邦題「シカゴ特捜隊M」)のようなので、サントラでしょうか。

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フィンランドの映画雑誌「Elokuva Aitta」の表紙 1951年
タグ:音楽 洋楽
posted by イヒ太郎 at 03:13| Comment(0) | 音楽